上生菓子「田舎家」

藤本屋

2017年12月12日 17:07


上生菓子「田舎家」

煉りきり製。泡雪(卵白を泡立てたもの)で降り積もった雪を表しています。


長浜も今日は一気に気温が下がり、午前中ちらちらっと雪が舞っていました。今夜から本格的に降るのでしょうか…。


一昔前は雪が積もると、こんな田舎家の中にどんな情景があったのでしょう。

おじいちゃんはわらじを編んで、お母さんはお芋でも煮て、子どもたちはおばあちゃんの昔話に耳を傾けて、お父さんは農具の手入れ、とか? (あくまでもイメージですが。)で、そのうちなんかの拍子に子供が兄弟げんかを始めてお父さんにがつんとぶっ叩かれる…なんていうのは一世紀も昔のおとぎ話でしょうか。

それはさておき…。

今日はしずかな一日でした。

新しい蒸し物用の布巾をミシンで縫いながら、久しぶりに好きな音楽を聴いていました。

冬になると聴きたくなるのが、数年前に娘に教わったバンプオブチキンの「魔法の料理」という曲なんですが、出だしが『♪叱られたあとにある晩御飯の不思議♪』という歌詞。はじめ意味がわからなかったのです。

娘が言うには、(たぶん叱られてご飯なんかあげないって言われるだろうはず状況なのにちゃんとテーブルに晩御飯が用意されててそれが不思議って意味じゃないか)だそうです。だれでも経験ありますよね。叱られたあと、泣きながらごはん食べたこと。

そう、親は不思議なものです。

あと、『♪君の願いはちゃんとかなうよ楽しみにしておくといい♪』という歌詞があります。この唄は大人になった僕が子供の僕に向けて話している曲なんです。「夢はきっとかなうよ」なんておためごかしは子どもにも通じないかもしれないですが、「願いはちゃんとかなうよ」と言われれば、なんかそうかもしれないと思わずにはいられない。それが大人になったじぶんに言われたならなおさら。「夢」と「願い」の違いはなんなのかわかりませんが、「願い」のなかにはきっと「祈り」のようなものも含まれるのかな…と思うのですが、どうでしょうか。


大人向けの絵本のような歌であり、ちょっとした哲学のようでもある不思議な歌です。雪の降る夜にお薦めです。(なんだかお菓子と関係のない話でしたね、すみません。)



(申し訳ありませんが、上生菓子は予約制とさせて頂いております。お電話お待ちしております)

☎ 0749-62-0804

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