2020年09月13日
お菓子の原材料について
お菓子を買う時に選ぶ基準は、皆様どんなことでしょうか?
そんなもん、食べたいもんを買うだけやん、という声も聞こえてきそうですね。
もちろん、それでいいのです。わたしもしかり。
でも、小さなお子さんをお持ちのお父さんお母さん、また体の事に気をつかっているという方、原材料の表示をご覧になることはありませんか?
そこで、一番気になるのが添加物だと思います。
市販されている、おもに大きな工場で生産されているものの中には、流通に乗せる都合から長く日持ちをさせなければならない。
しかも柔らかい物は柔らかいままに、色も変化しないように…等様々な配慮の中、添加物に頼らざるをえないという現実があると思います。
けれど、例えばアレルギーのあるお子様などには、主となるアレルゲンの入っていないお菓子でも、なるべく添加物の入っていない物を選びたいとお考えの親御さんは多いはず。
そこで、当店では極力添加物を避け、なるべく自然のままのお菓子を召し上がっていただきたいと考えています。
あくまで材料はシンプルに、国産の物を選んでいます。
たとえば、当店の名物「茶だんご」の材料は、米粉と砂糖と抹茶と、少量の食塩。以上です。
「浜絹もち」なら砂糖と餅粉と水飴と片栗粉。
当然賞味期限が短くなるため、たくさんは買えないですよね。なので1個から買って頂いても全然かまいません。
体のことちょっと気にしているんだけどというお客様、当店に来られたらどうぞお気楽に原材料などについてお尋ねくださいね。
とはいえ、例えばコンビニのスイーツとか(和菓子も洋菓子も)、すごくおいしいですよね。私もよく買いに行っちゃいます(笑)
ホームページはこちらです。
長浜駅前通り(駅から徒歩5分) 御菓子司 藤本屋
☎ 0749(62)0804
2020年09月10日
わらび餅から栗蒸し羊羹へ
今年の初めコロナ禍が始まって、何やら世の中がざわざわとし始めて、それでも今こうして商売を続けていられることのありがたさ。
暑くても、寒くても、大雨でも、あられでも、来て下さるお客様のあることが、今ひしひしとありがたく胸の中に染み入ります。
ありがとうございます。
今年の夏はほんとうに暑かった!
このところ夜になると遠くで聴こえてくる虫の音が、とてもうれしく耳に響きます。やっと夏が終わるんだなあと、しみじみ…。
ところが三日前のこと。うちの裏に一匹のコウロギが住みついたらしく、夜中中大音量で(それはもう目覚まし時計なみの)鳴くものですから、三時に目覚めてもう寝られません。
翌日も一緒でした。
家族に「もー、コウロギのせいで寝られへん」とぼやいていましたら、引っ越ししたのか雨のせいか、昨日はぱったりとやみました。
全く身勝手なものですね。ふだんは秋の気配に喜んで癒されているのに、少しでも近づくと邪魔者扱い。申し訳ない限りです。
さて、わらび餅を販売中です。
冷やして食べていただくとなお美味しいです。
まだ暑い日がしばらく続きそうなので、いつまでこれを引っ張るか悩んでいます。
そして、もうじき栗蒸し羊羹の出番です。
夏と秋のはざま。お菓子もようよう引き継ぎの季節です。
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2019年10月30日
上生菓子「神楽鈴」
上生菓子「神楽鈴」
11月は七五三の季節です。
「神楽鈴」は神社の鈴を表しています。
先日実家の整理をしていましたら、おそらくわたしたち姉妹が着たであろう七五三の衣装が押入れから出てきました。
赤い頑丈な箱のふたを開けてみると、鮮やかな色の着物や小物が意外なほど綺麗に残っていて驚きました。
捨てるに捨てられず、これをどうしたものかと迷っています。
将来の孫の為にとっておくか? ゴミにしてしまうのは忍びないけど、しけくさいしなあ。
どうしようかと迷いながら、そのままにして実家をあとにした先週の休日。今度行った時の気分で決めようかと思っています。
七五三。子供よりもむしろ親にとっての大切な一日。子供が健やかに育つようにと祈る日。
上生菓子 一個200円(要予約です)
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2019年09月04日
上生菓子「着せ綿」
九月九日は菊の節句なのですが、これはあまり一般的に知られてはいません。
菊の節句、別名を重陽の節句とも言います。
平安時代に中国から入ってきた行事だそうです。
朝、菊の花びらについた露を綿にしみこませ、その綿で顔をぬぐうと老いが去り不老長寿がかなえられるという言い伝えがあり、
その綿の事を菊の花に着せる綿、着せ綿と言ったそうです。
日本には五つの節句があるのをごぞんじですか?
まず、1月7日(七草の節句)、3月3日(桃の節句)、5月5日(菖蒲の節句)、7月7日(笹の節句)、そして9月9日(菊の節句)。
以上、どれも植物の名前がつけられていますが、その月日に注目するとすべて奇数であることがわかります。
古来よりなぜか、奇数は縁起のいい数字、偶数は縁起のよくない数字、とされていたそうです。で、その縁起のいい数字の中でも
一番大きい数字の9月9日はとても大事な節句とされてきたようなのですが、ちょうどこの季節が農繁期でみなさん忙しかったのでしょう、だんだんと菊の節句は忘れられていき、今でも菊湯につかったり菊酒でお祝いというところはごく少ないのではないでしょうか。
平安時代に思いをはせて、優雅に菊のはなびらを浮かべた菊酒で秋の夜長を過ごすのもいいかもしれませんね。
お知らせです。
今年の十五夜は9月13日(金)です。
お月見だんごを12、13日と販売いたします。
上生菓子 1個180円です(要予約です)
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2019年08月11日
上生菓子「ほおづき」
上生菓子「ほおづき」
今年もお盆がやってきます。暑い暑いお盆ですね。
お盆のお供えのお花に欠かせないのが、ほおづき。これを見ると、ああお盆が来たなと思います。
鮮やかなオレンジ色はお花売り場でも目を引きますね。
ご先祖様もこれを待っておられるでしょうか? それとも、お菓子の方でしょうか?
わらび餅
夏の涼菓です。黒糖のわらび餅にきな粉をまぶしています。
冷蔵庫でひんやり冷やしてお召し上がりください。
しばらく土日限定で販売していましたが、本日より18日までは毎日店頭販売しています。
アルプラザ長浜店、フレンドマート平方店の和菓子コーナーでも販売させていただいています。
数に限りがありますので、お早目にどうぞ。
わらび餅 1パック200円です
上生菓子 1個180円です(要予約です)
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2019年06月23日
わらび餅はじめました
暑くなってきました。冷たい食べ物が欲しくなりますね。そこで…
わらび餅始めました。
冷やして食べていただけると、なお一層おいしいです。
こんなふうに練り上げた生地をバットに入れ、
広げて、カットして、パック詰めします。
8個入りパックで、200円です。
今のところ土日限定販売とさせていただきます。
数に限りがありますので、お早目にどうぞ。
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2019年06月20日
上生菓子「緑雨」「紫陽花」
梅雨入りが足踏み状態の近畿地方。
今年は少し遅い梅雨の始まりですが、
その梅雨にぴったりのお菓子のご紹介です。
上生菓子「緑雨」
上生菓子「紫陽花」
上生菓子 1個180円です(要予約です)
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2019年06月10日
初夏の和菓子
約半年ぶりの投稿です。
色々なことが重なり、そして日々雑事に追われ、ブログをしばらくお休みしていました。
本日よりまた再開です。とはいえ不定期に…ではありますが、よろしくお願いします。
5月は暑い日が多かったですが、6月に入り涼しい毎日が続いています。
そして梅雨。アジサイもきれいに色づいてきました。
さて、本日は遅ればせながら初夏の和菓子のご紹介を。
長浜名物「がらたて」です。
「がらたて」は当ブログでも何度となく紹介しておりますが、長浜に昔から伝わる郷土菓子です。
中は粒あんで周りは小麦粉+米粉の生地。「がらたて」の葉2枚で挟んでセイロで蒸したものです。
この葉っぱは西日本を中心に自生する植物で、ところにより「サンキラ」や「サルトリイバラ」または単に「イバラ」などと呼ばれます。
そしてそれぞれの地方で「サンキラ餅」や「いばら餅」などといって和菓子が作られているようです。
また不思議なことに、この葉っぱを使って「柏餅」と言われている地方もあるようです。
長浜では、田植えの時期のいっぷくに、このがらたてがよく食べられたようです。
農家に嫁いだお嫁さんの里から、田植え見舞いにと、このお菓子がよく届けられたたとか…。
当店では10月頃まで店頭販売しておりますが、この塩味のきいたお菓子はやはり夏にお薦めです。
がらたて 一個120円です
*がらたてはアルプラザ長浜店、フレンドマート平方店にて3個入りパックで販売させてもらっています。
読者の皆様にお願いです!
この「がらたて」の葉っぱを使った和菓子で、違う呼び名のお菓子を知っている方、そのお名前を教えていただけませんか?
できればそのお菓子を食べられている地方もお教え下さい。
「がんもどき」や「かから餅」などめずらしい名前がいろんな地方にあるようなのです。
どうぞよろしくお願いします。
6月の上生菓子紫陽花
紫陽花の花の色がさまざまあるように、お菓子の色もいろいろです。
涼しげに寒天を使うのが、夏の上生菓子の特徴です。
上生菓子 1個180円です(要予約です)
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2018年12月12日
冬の和菓子
12月に入ると、なにやら気持ちがざわざわします。
焦ってもきます。
やらなくてはいけない事、多すぎます。
整理をしなくてはいけない事、後をたちません。
一週間に一日、いえたった一時間でもよいので、心静かに過ごしたいもの。
そんな時、かたわらに温かいお茶とお菓子があれば…。
今日は冬の和菓子のご紹介です。
ゆずまんじゅう
中に柚子あんが入っています。すりおろしたゆず皮を錬りこんだ餡子です。
黒糖ういろう
上生菓子「山茶花」
上生菓子「福寿草」
上生菓子「聖夜」
クリスマスと聞けばこんな中年になっても、子供の頃の思い出がキラキラした宝石みたいに、どこかの引き出しからひょっこり現れてくるものです。
あの頃はまだクリスマスが、やっと庶民の中に浸透しはじめたばっかりだった…、と思われます。今や一大イベント。
にぎやかで、せわしない12月。皆様体に気を付けて、締めくくりの月をお過ごしください。
上生菓子 一個180円 (要予約です)
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2018年11月01日
木葉月
結びに「平成30年 木葉月」とありました。
「木葉月?」 風流な名前に魅かれます。恥ずかしながら、はじめてききました。
調べてみると「神無月」の別名、とありました。それだけしかわかりません。
木の葉の月、つまり紅葉の美しい月という意味なのでしょうか?
それとも、枯葉の舞い散る月という意味なのでしょうか?
どちらも違う??
今は紅葉といえばおおかた11月に入ってからですが、温暖化の進む前は10月にはすでに全国的に紅葉が始まっていたのかしらと、一昔前を想像したりしてみます。
そしてやがて木枯らしが吹いて赤や黄色いじゅうたんに…。きれいですね。
枯葉といえば、こんな思い出があります。
子供たちがまだほんの小さな子供だった頃のこと。近くの公園に行きました。すると、ものすごい風が吹いて、木の葉がうわ~っと一気に舞い落ちてきたのです。ざざざーっという音と共に、それはものすごい勢いで。すると、子どもが泣くんです。私にしがみついて。こわかったんでしょうね。
上を見上げてみると、木の葉がいっせいに自分を目がけて降ってくるようでした。
子どもの感受性にびっくりしました。そしてちょっぴり笑ってしまいました。
木の葉を形どったお菓子たちです。
もうじき、木の葉の季節がやってきます。