2019年06月10日
初夏の和菓子
約半年ぶりの投稿です。
色々なことが重なり、そして日々雑事に追われ、ブログをしばらくお休みしていました。
本日よりまた再開です。とはいえ不定期に…ではありますが、よろしくお願いします。
5月は暑い日が多かったですが、6月に入り涼しい毎日が続いています。
そして梅雨。アジサイもきれいに色づいてきました。
さて、本日は遅ればせながら初夏の和菓子のご紹介を。
長浜名物「がらたて」です。
「がらたて」は当ブログでも何度となく紹介しておりますが、長浜に昔から伝わる郷土菓子です。
中は粒あんで周りは小麦粉+米粉の生地。「がらたて」の葉2枚で挟んでセイロで蒸したものです。
この葉っぱは西日本を中心に自生する植物で、ところにより「サンキラ」や「サルトリイバラ」または単に「イバラ」などと呼ばれます。
そしてそれぞれの地方で「サンキラ餅」や「いばら餅」などといって和菓子が作られているようです。
また不思議なことに、この葉っぱを使って「柏餅」と言われている地方もあるようです。
長浜では、田植えの時期のいっぷくに、このがらたてがよく食べられたようです。
農家に嫁いだお嫁さんの里から、田植え見舞いにと、このお菓子がよく届けられたたとか…。
当店では10月頃まで店頭販売しておりますが、この塩味のきいたお菓子はやはり夏にお薦めです。
がらたて 一個120円です
*がらたてはアルプラザ長浜店、フレンドマート平方店にて3個入りパックで販売させてもらっています。
読者の皆様にお願いです!
この「がらたて」の葉っぱを使った和菓子で、違う呼び名のお菓子を知っている方、そのお名前を教えていただけませんか?
できればそのお菓子を食べられている地方もお教え下さい。
「がんもどき」や「かから餅」などめずらしい名前がいろんな地方にあるようなのです。
どうぞよろしくお願いします。
6月の上生菓子紫陽花
紫陽花の花の色がさまざまあるように、お菓子の色もいろいろです。
涼しげに寒天を使うのが、夏の上生菓子の特徴です。
上生菓子 1個180円です(要予約です)
ホームページはこちらです。
長浜駅前通り(駅から徒歩5分) 御菓子司 藤本屋
☎ 0749(62)0804
はじめまして。
産まれは鹿児島県です。
幼き頃の柏餅は
サルトリイバラの葉を使っていました。
採りにも行きました。
ずっと柏の葉だと思っていましたが
八年くらい前に違うことがわかりました。
よく見ると確かに形が違いますね。
さて、サルトリイバラの葉を使っての
「かから餅」とは
「かからん団子」のことでしょうか。
こちらもよく食べていました。
家で作るのはもっちり食感で
あまり甘くなかったような記憶があります。
薩摩菓子の代表的な「かるかん」も
カステラのように長方形で切って食べていましたが
かなり大きくなるまでは嫌いでした。
母にはよく高級なお菓子なのに…と
言われていました。
いまでは好きで物産展などでよく買います。
そうなんです。同じようにこの葉っぱを柏の葉だと思われている方、非常に多いです。たぶん同じ理由で。
鹿児島の「かからん団子」もこの葉っぱを使われているでしょうか?あんこ入りなのかな?食べてみたいです。遠い鹿児島でも同じような食文化があるということに感動です。
まだ一度も行ったことのない鹿児島。今後行く機会があれば、「かからん団子」と「かるかん」を食べたいです。どちらも楽しい響きのお菓子ですね。