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2016年09月11日

長浜の三角ういろう

暑さがやわらぎ、空の雲も威勢のいい入道雲から、秋らしいすじ雲やうろこ雲に。

当店のういろうも、白から茶色に衣替えです。


黒糖ういろう

長浜の三角ういろう



ういろうは「外郎」と書くのですが、この名前のいわれを知っている方は、かなりの博学か和菓子通か、はたまた歌舞伎のお好きな方か…。

なぜ歌舞伎かといえば、歌舞伎の演目の十八番に「外郎売り」というのがあるそうなのです。と言っても、これはお菓子の外郎を売る話ではなく、薬売りの話。薬の効能などを早口でまくしたてる筋書きになっているそうです。
そもそも外郎とはその昔、薬の名前だったのです。
そして、その薬の口直しにもってこいだと好んで食べられるようになったのが、この和菓子の「ういろう」。
黒糖の茶色い色が、薬の外郎の色によく似ていたせいでもある、と、本には書いてあります。

ういろうの発祥の地は。小田原だそうなのですが、残念ながら、小田原のういろうはまだ食べたことがありません。
他にも、名古屋や伊勢、山口など、ういろうの有名なところは多いですが、長浜のこの三角のういろう古くから作られており、根強いファンの多い一品です。長浜から他地方に出て暮らしていらっしゃる方は、久しぶりに長浜に帰ってきてこのういろうを見ると、「懐かしい、長浜にしかないなあ、このういろうは。」と非常に懐かしがってくださいます。


当店のういろうには小豆がのっています。昔から小豆は厄除けの意味を持っており、好んで使われた食材です。

長浜の三角ういろう、おひとついかがですか。


☎ 0749-62-0804

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Posted by 藤本屋 at 16:06│Comments(0)定番菓子
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