2016年06月09日
水無月
早いもので、この「滋賀咲くブログ」に引っ越してきてはや一年が経ちます。
おつきあい頂いてきた皆様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
さて、梅雨に入りました。少々うっとおしいですが、関西の水がめ琵琶湖のためにも、雨は必要と我慢いたしましょう。
今日は6月ならではのお菓子の紹介です。
水無月
白い三角のういろうに小豆をのせています。
水無月は『夏越しの払い』という神事にちなむ菓子で、白い三角の形は氷に見立てたものと言われています。
『夏越しの払い』とは、6月30日に各神社で行われる神事のことです。半年間の穢れを落とし川に流す、とか、茅の輪をくぐる、とか、そういったことをするのだそうです。
そして、来たるべく暑さを乗り切るためにこの水無月を昔から食べてきたと言います。
小豆は体の毒気を取る、と古くから言われてきたため、厄払いの意味も持ったようです。
和菓子は古来より、神事と深いつながりを持ってきました。
『水無月の夏越しのはらへする人は 千歳の命延ぶといふなり』
これは平安時代に詠まれた和歌です。人の寿命の短かった時代、神事にすがり、菓子ひとつにも思いを委ねたのですねえ。
☎ 0749-62-0804
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Posted by 藤本屋 at 09:53│Comments(0)
│季節菓子