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2016年06月05日

麦秋

「のどか」という言葉の響きが好きです。

「のどか」は「長閑」と書くようです。この見慣れない字「閑」という字は「暇」という意味なのだそうです。

門構えに木。ここにはこんな背景が…。

門を入ると庭に木立がうっそうと茂っています。その木立の中を通り過ぎると別世界のように落ち着いていて、静かで気持ちのいい空間が…。つまり、「閑」という字には「静か」という意味もあるそうなのです。こちらの方が「のどか」という響きにはしっくりくるような気もいたします。


「長閑」という言葉をふと浮かべたのは、配達途中に麦畑のそばを通った時です。

ゆらゆらと黄金色の穂先を風にまかせ、のんびりのびのび育ったような麦の群れ。

季節は今まさに「麦秋(ばくしゅう)」。

きれいな言葉ですね。本当に、麦畑だけは秋を思わせるような実り豊かな風景で、のどかな、それでいて贅沢な気持ちにさせられるので不思議です。



「忙中閑あり」という言葉がありますが、「忙しい中にも必ずちょっとした暇はある」とかいう意味だそう。

なんだかあくせくとした日常の中、ちょっとした暇をみつけては、車中からこんなふうに長閑な風景をながめております。まさに「忙中閑あり」。たったこれだけで心癒されます。


「麦秋」。なんだかビールを連想するこの言葉。好きな言葉にランクインです。




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Posted by 藤本屋 at 19:37│Comments(0)ひとり言
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