2016年08月05日
リボンシトロン
「リボンシトロン」と聞いて、懐かしい! と思われる方があったら、だいたい私と同じ世代か、ちょっとご年配の方でしょうか。
赤いリボンの女の子が可愛らしかったですねえ。
思い出したのは、店の棚の奥の奥から、こんなのが出てきたからです。
上のビンには「リボンジュース」と刻印されていて、下のビンのラベルには「シャンペンサイダー」とあります。(ラベルがちょっと破れていて残念ですが)
両方ともきれいに洗って、花瓶にしました。
昭和の初めのころの物でしょう。どうも、先代が、お菓子に使う材料(シロップ的なもの)を入れていたようです。
思いがけず現れたレトロな物に、懐かしさを感じてしまいました。子供の頃にお世話になったリボンシトロンやリボンジュース。
ネットで調べてみましたら、なんと今も、瓶がペットボトルや缶に変わって販売されているんですね。知らなかった~。
暑い夏に欠かせない炭酸飲料。(昔は骨が溶ける! と、まことしやかに言われておりましたが)
炭酸飲料と言えば、小川洋子さんの「ミーナの行進」という本がとても面白かったです。
主人公が少女時代のほんのひと時を過ごす親戚のお家が、サイダーを作っている会社の社長さんのお宅、という設定なのですが、このなかに書かれている炭酸飲料が、まさにこんな風な瓶に入っているんです。そして、その喉を潤す清涼感が、少女たちの透明感と相まって、とても爽やかに描かれています。
読書感想文にもぴったりの一冊です。(主人公が小学6年~中一までの期間の物語です。)
大人も子供も楽しめる一冊です。
夏読書と冷たい飲み物。いかがですか。
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Posted by 藤本屋 at 17:23│Comments(0)
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